globe2 pop/rock RELEASE PARTY〜10TH ANNIVERSARY〜 2005.08.08 目黒CLASKA

 ８月８日。目黒にあるホテル“CLASKA”。 そこはan excellent place known to few peopleだ。

 15時、メンバー到着。16時30分より、リハーサルが始まる。 ホテル２ＦのGallery CLASKA。その名のとおり、ギャラリーとしても使えるが、クラブ・イベントやファッションショー等々にも利用できるスペース。

 過去、東京ドームや武道館でも、globeを支えてきた主要コンサート・スタッフが結集。 feel so goodな音響を求め尽力。音のクオリティーに無頓着なアーティストなら、“どう頑張っても、コンサート並みの音質を得られないのだから”と、早々に妥協してしまいがちだが、globeはいつでもどこでもハイファイ志向。

 約１時間のリハーサルがつつがなく終わり、17時30分からは、“カコミ取材”が始まる。カコミは囲み。 ワイドショー等々で、本人を取り巻き、全社一斉に質疑応答するあれ。テレビや新聞社など合計15社に、10周年やニューアルバムの話題を語るTK。 が、翌日のワイドショーでは、“小室哲哉、カカア天下を告白”に……。18時からは、TK単独のテレビ・インタビュー。

 20時、開場。１Ｆのロビーに招待客の方々が集まり始める。 １時間すると、溢れんばかりの来場者。音楽で場を彩るDJは、ロケットマンこと芸人ふかわりょう（月１回のペースで各地のクラブでも活動しているらしい）。 シャンペンなど飲みつつ、語らいつつ、22時からのMEET&GREATを待つ招待客の皆々様。 遊びなれた大人のパーティーみたいなムード。

 TK＆KEIKOの楽屋は……。これが地上４Ｆにもかかわらず、広々としたテラスつき。 部屋も123m2だから約37.2坪、という事は約76畳の広さ。 MARCの楽屋も46 m2だから相当広い部屋。 しかもテラスはこっちのほうが若干広いため、のびのび感満喫。 ちなみに唯一のサポートメンバー、ギターのカツGこと葛城哲哉の楽屋も落ち着ける部屋。 さすが知る人ぞ知るCLASKA。全室にMACデスクトップも完備との事。

 予定よりもやや早い、21時半頃からMEET&GREATが始まる。 TK、KEIKO、MARCが１Ｆフロアにて、ライブドア堀江貴文社長を始めとする著名人や業界関係者を含む約500人との懇親会。 KEIKOはモダンな和服姿。この着こなしが板についているのは、生まれも育ちも料亭・山田屋だから（？）。

 23時20分からは、Gallery CLASKAでのライブ。いきなり自慢の「FACES PLACES」から始まる。 フロアを埋めた来場者は、尋常でない熱気。 ほどよい酔いも手伝い、globe11回目のデビュー日がもうそこまできているめでたさが背中を押し、踊る、歌う、ケータイで写真を撮りまくる、飲む、そしてまた踊る。

 キックがズンズン響く「Judgement」で、フロアの熱気はさらに上昇。 それでも人波をかきわけ、方々に移動を試みると、中国語・英語・フランス語・イタリア語など、さまざまな言語が飛び交っているではないか。 まさにuniverse。

 ニューアルバム『globe２ pop/rock』からも披露。 「Asian Night」と「LOST」。PA卓横には、TKの朋友であるTM NETWORKの木根尚登さんの顔も。 フロア前方には、TKを敬愛するTRFのDJ KOOさんの姿も。

 globeから来場者の方々への感謝の気持ちだろう、レコード大賞受賞曲「wanna Be A Dreammaker」を。 重低音で壁が揺れ、踊る招待客が床を揺らす。もうフロアはサウナ状態。 今からの10年も、今までの10年以上、再びglobeを愛してください──そんなメッセージを込めたのか、「Love again」が続く。

 場内に時報が流れる。その瞬間が来た。フロアからカウンドダウンの大合唱が自然発生。 ３・２・１・Yha!!
「globe、11年目に突入です！ありがとう!!」。 MARCが拳を突き上げる。 「Happy Birthday globe！」。KEIKOは満面の笑み。TKも満足そう。

 ラストは、ニューアルバム冒頭を飾る「Love goes on!!」。 シングル「Here I Am」収録のAlbum Previewの影響か、インターネットでの試聴サービスの影響か、新曲のはずが異常な盛り上がり。 ♪Love！goes！On！の大合唱。

 「今日は、本当にありがとう。 こんなにたくさんの人達に祝ってもらえて幸せです。 さあ、ライブも終わったし、飲むぞ!!」とMARC。 「このあとは、DJ TKの登場です。そっちも楽しんでね」とKEIKO。 そこでなんと「アンコール」の大合唱。 完全に予定外。スタッフ吃驚。が、TK即決。 スタッフ尚更吃驚。 リハーサルでもまったくサウンド・チェックもしてなかった「Feel Like Dance」をやる事に。 やはり10回目のデビュー日に、この曲をやらねば、パーティーも締まらないって事。 当然、フロアは大歓喜＋大爆裂！

 

 ライブ後は、小休止をはさみ、25時半頃から、予告どおり、DJ TK登場。 途中からKEIKOも合流。踊りまくる。そこにTRFのYU-KIさんも飛び入り。 ステージ上で思わぬツー・ショットを披露。28時、無事、パーティー終了。

 11年目のスタートを切ったglobeは、すこぶる元気。攻撃力満々。 第一章の10年に負けない伝説を、数々残してくれるだろうと、期待せずにいられない一夜だった。

text by 藤井徹貫